【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
「れ、蓮………」
「大丈夫か?」
蓮は私の耳元でそう囁いて、
ミユちゃん達に頭を下げてた。
「優愛は、俺のものだし、俺は優愛のものだから。」
蓮がそう言うと、ミユちゃん達は私の前から居なくなった。
「はぁ………」
私は安心したと同時に地面に座り込んだ。
「おい。大丈夫か?」
蓮は私を心配してくれているみたい。
「どうしてここがわかったの?」
「声聞こえた。つか、
お前恥ずかしいこと言ってんなよ。」
私の横にしゃがんだ蓮はそっぽを向いて
そう言った。
「だって、蓮の事取られたくなかったんだもん。」
私はゴニョゴニョと言葉を濁しながらそう言った。
「優愛恥ずいわ。」
照れている蓮はすごいかっこ良くて、
新鮮だった。