【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
理由*
そして、俺は優愛を連れて、
屋上へと戻った。
屋上に出た瞬間、雨が降り出した。
「ダメだな。」
「そうだね……」
そして、結局校舎の中に入って、
階段に座り話し始めた。
「ここに戻ってきたのは、お前に会いに来たんだ。」
「え……?」
「親に無理を言って1人で帰ってきた。」
「そうだったんだ…」
そう言うと同時に優愛は俯いた。
「でも、帰らないと行けないんだ。
もうじきな。」
俺がそういった瞬間優愛の顔が曇った。
俺は優愛の肩を抱いて、
俺の方に引き寄せた。
俺が帰らないといけない理由。
それは…………