【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
俺の家は、いわゆる“転勤族”だ。
だから転校しても、また転校する。
俺はそれを知ってながらも、
小4の頃優愛を好きになった。
でも、言えなかった。
どうせまたこの学校も転校していく。
時々2人きりになることはあったけど
“好き”という言葉は出て来なかった。
そして、俺は何を血迷ったのか、
6年の頃優愛に好きと言ってしまった。
まぁ、逃げられたけど。
でも、それが今となって勘違いだとわかって良かった。
そして、俺が中学の頃、
親がする仕事を俺も少し手伝うようになった。
小さい会社に務めていたはずなのに、
いつの間にか規模が増して、
大きな会社になってた。
そうなった頃、人手が足りないって言う
親たちの話を聞いて、
俺も手伝うようにした。