【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
初めは、『ダメだ』と言われた。
子供にはやらせられないと。
だけど、俺が少し書類まとめや
軽い仕事をパッとやると、『頼む』と言われて
小さな仕事をした。
中学に通いながら、
帰ると小さな仕事。
忙しかったけど、
みんなの笑顔が見れるのが嬉しくてやってた。
そして、中2の終わりになってきた頃には
人手が足りはじめて、
俺はその仕事から退いた。
学校に通って帰ってくれば
することもなくボーッとしてた。
そんなある日、
俺が部屋のベッドで横になっている時に
脳裏に優愛の顔が浮かんだ。
転校してから全く考えもしなかった優愛の顔。
なんで今になって思い出すんだ。
俺はフラれただろう。
そう思っていても、
毎日のように思ってしまう。
優愛に会いたい。
どうしても…
逢いたいんだ。