【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
蓮とだったら、我慢できる気がする。
「…そっか。優愛が考えて決めたなら何も言わないよ。」
そう優しく私に微笑みかけ、
手元にある課題をまた始めた。
ありがとう……桃菜………
私も心の中でそう呟き、課題を始めた。
ダルい課題をしているのに、
すごく楽しくてあっという間に
3つあるうちの1つが終わった。
「ご飯食べる?」
私が桃菜に聞くと、「作ったげよっか!」
そう自信げに言ってキッチンに向かった桃菜。
パタンと部屋の扉が閉められたとき、
私は
「ありがとね……」
と呟いた。