【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
そして、本文が完成したのはいいけど、
なかなか【送信】を押せない。
そんな時、
~♪~♪~
「うわぁぁあっ!!!」
突然、携帯が震え落としてしまった。
れ、蓮!?
電話の相手は蓮だった。
「も、もしもし。」
『優愛?』
「うん…」
『あんさ。は、花火大会行かねぇ?』
えっ………
蓮も同じ事考えてくれてたの……?
嬉しいっ!!
私は、耳に当てた携帯をギュッと握った。
『優愛?』
「う、うんっ!!わ、私も誘おうと思ってて……」
恥ずかしい気持ちを抑え、伝えた。
『…はぁ……』
んん??
ど、どうしたんだろ。
呆れちゃった?
「れ、蓮??」
『嬉しいよ……行こうか。優愛。』
「う、うん!!!」
『おやすみ。』
「おやすみ。」
電話を切って私は嬉しくてベッドの上で騒いだ。
やった!
私は心の中で小さくガッツポーズをして、
布団を抱きしめて眠った。