【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
「俺も楽しかったよ。」
そう言って蓮は軽く私にキスを落とした。
「……っ!み、みんな居るのにっ!!」
「ははは。ごめんごめん!
さ、もう一度遊ぶぞ!」
そう言いながら立ち上がる蓮。
「あ、待って!」
私もその後に続いた。
そして、結果は男子チームが勝った。
「人数多かったもーん!!」
と、相沢くんに文句を言ういとちゃん。
そんないとちゃんの、頭を撫でている相沢くん。
凄く仲良くてちょっと羨ましかった。
だってこの街で一緒に居られる。
私もあんな風にずっと仲良く………
あ!ダメ!
もう考えない。
そんな事。
「優愛……」
そう名前を呼ばれたと思ったら、
勢い良く引っ張られた。
「なぁ、先帰って!」
蓮がみんなにそう声をかけ、
近くの路地に入った。