【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
まだ起きてから2時間くらいしか
経ってないのにもうすでに
着付け、メイク、全て完成した。
一応待ち合わせ時間は
5時なんだけど……
「あ、ちょっとハイペース過ぎた……?」
「だから言ったのに…」
「ごめんごめん!優愛の為にって思ったら
我慢出来なくて……」
そう言って舌をペロッと出す桃菜。
私はそんな桃菜を見て苦笑した。
「ちょっ!!苦笑いヤメてよ!」
そう言う桃菜。
怒ってるけど顔すごい笑ってるじゃん。
「じゃあさ、喋ろうか!時間になるまで。」
私は桃菜の言葉をスルーして
話を逸らした。
「うん…」
「ねぇ、桃菜は好きな人居ないの?」
「え!?」
「あ、その顔は居るね?」
「……」
そう言えば桃菜に好きな人聞いたの初めて………