【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~



そして、しばらく話していると
後30分で蓮との待ち合わせ時間になった。


「もうそろそろだね!」

「はぁ……ドキドキする…」

「なんでよ!アンタは、早瀬くんの彼女!」


そう言って、桃菜は私の背中をバシッと力いっぱい叩いた。


「……ったあ!!」

「あ、ごめん!」

「ううん。でも、そうだよね。
私が、自信持たなくてどうすんだよ!だよね!」


私は小さくガッツポーズをして、
気合いを入れた。


蓮と最後の夏祭り。

花火大会。


私は、笑うよ。


絶対泣かない!!


そして、彼女だから!
自信持って蓮の隣を歩くよ。


「優愛、楽しんできな!」


そして、時間になり私は、
桃菜とお兄ちゃんに見送られた。


「行ってらっしゃい。優愛。」


「行ってきます!!」


< 267 / 287 >

この作品をシェア

pagetop