【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
そして、しばらく話していると
後30分で蓮との待ち合わせ時間になった。
「もうそろそろだね!」
「はぁ……ドキドキする…」
「なんでよ!アンタは、早瀬くんの彼女!」
そう言って、桃菜は私の背中をバシッと力いっぱい叩いた。
「……ったあ!!」
「あ、ごめん!」
「ううん。でも、そうだよね。
私が、自信持たなくてどうすんだよ!だよね!」
私は小さくガッツポーズをして、
気合いを入れた。
蓮と最後の夏祭り。
花火大会。
私は、笑うよ。
絶対泣かない!!
そして、彼女だから!
自信持って蓮の隣を歩くよ。
「優愛、楽しんできな!」
そして、時間になり私は、
桃菜とお兄ちゃんに見送られた。
「行ってらっしゃい。優愛。」
「行ってきます!!」