【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
「……」
フラッと私の体が言うことを聞かなくなった。
か、階段から落ちる……っ
立ちくらみをした私は階段から落ちた。
「……っ」
い、痛くない……
恐る恐る閉じていた目を開けると、
私の下敷きになっていたのは……
「れ、蓮……?」
「大丈夫か?優愛。」
そう言って私を支えていないほうの手で
乱れた髪をかきあげた蓮。
か、カッコいい……
「優愛?」
「え?あ、だ、大丈夫……ありがとう…蓮は大丈夫……?」
私はちょっと蓮に見惚れていたから突然声をかけられて
不審な動きになってしまった……