【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
そして、まだ花火が本当に上がるまで、
1時間前後あるから、
蓮が買ってきた食べ物を1つずつ食べた。
「美味そうに食うな。」
「え?だって美味しいもん。」
「ふっ」
私が本当のことを言うと蓮は笑った。
普通でも美味しいものが
隣に蓮がいるだけで、
蓮が買ってきてくれただけで
10倍も20倍も美味しく感じる。
「俺にもくれよな。」
と隣で口を開けて待っている蓮に私は
アッツアツのたこ焼きを入れた。
「あふあふ!!!おひ!何しゅんはよ!!
(おい!何すんだよ!!)」
「ふふふっ!!蓮面白いっ」
私は、声を立てて笑った。