【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
「木下居るか?」
そう教室の入り口から誰かに名前を呼ばれた。
「何?」
私は立ち上がった。
「お前の事呼んでるやつがいるんだけど……」
私はまたかと思いながら桃菜にごめんねと声をかけて
私を呼んでいるという子の元へ歩いた。
「はい……」
私の前に立っていたのはちょっとカッコいい男の子だった。
背、高っ……
「付き合って欲しいんだけど…」
ごめんね……そう言われても私の答えが変わることは無いの……
「あ、あの……ごめんなさい。」