【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
次の日。
お兄ちゃんは朝一で帰って行った。
私はお父さんからお弁当を受け取り、
学校に向かった。
そして学校ではみんな口々に話しかけてくれたけれど
私はうまく答えられなかった。
もちろん蓮とは全く言葉を交わさなかった。
そんな日が1か月続き、夏休みに入ってしまった。
桃菜とも徐々に距離ができてしまって、
私は一人になった。
自分が悪いのなんてわかっているけど……
あんなに桃菜私の事心配してくれていたのに
私から距離を置いちゃうなんて……
「バカだな……」
夏休みのある朝私はそんなことを考えながらベッドに寝転んでいた。