【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
『おーい!!優愛!!』
『何?蓮!』
『今からさ、俺と、秘密基地行かねえ?』
そう照れて言う蓮に私は『分かった』と言って
蓮についていった。
私の手をキツく握っている蓮。
『ここだぜ!!』
そう両手を大きく広げて言った蓮。
『ここ……?』
『ここ!!』
その場所は小学校前の公園の真ん中にある時計台だった。
誰もが知っているこの時計台がどうして
“秘密基地”なの?
なんて謎を抱きながら時計台の中に入った。
小さな扉があって子供しか入れないような扉だった。