【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
「オレじゃ、いやだろうけど。」
私は嫌なんて思ってなかった。
あまりにも怖い経験で、池田くんに抱き着いた。
「き、木下さん……?」
戸惑った池田くんの声を聞いたけど返事できなかった。
怖さで池田くんにしがみつくのに必死だったから。
「あ、優愛……」
「木下さん?友達……」
私は小さく頷き振り返った。
「桃菜……」
私が見た桃菜は涙でぐちゃぐちゃになった
私の顔を見て驚いている桃菜だった。
「ゆ、優愛……」