【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
「んじゃ、オレ帰るわ。木下さん、名尾さんまた。」
そう言って池田くんは私達から離れていった。
「ありがとねー!!池田くーんっ!」
桃菜はそう、池田くんに叫んだ。
「ほら、行こう!優愛。みんな待ってるからさ!」
そう笑って私の手を引っ張ってくれた。
私は、頷いて引っ張られるがままに立ち上がった。
私達はカラオケ店内に入った。
部屋番号【106】の扉の前で桃菜が止まった。
てことは、この部屋の中に、
蓮たちが居るわけで……