【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
「優愛……大丈夫か!?」
出てきたのは蓮だった。
「早瀬くん…優愛の事お願い…」
そう言って桃菜が部屋に入っていった。
ちょっと、桃菜……
なんで二人にするのよ……。
「大丈夫?優愛。」
「だ、大丈夫……」
「良かった……」
蓮はそう言いながら私を引き寄せた。
私はすっぽり蓮の腕の中に入っていた。
「ちょっ……蓮………」
私は、ただ名前を呼ぶことしか出来なくて、
腕の中で名前を呼び続けた。