【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
私が、入るともう、ちゃんと出来上がっていた。
「おおっ!!来た来た!優愛ちゃん!」
そう言って、笑顔で私を迎えてくれたのは
扉のすぐ近くに座っていた金谷いとちゃん。
違うクラスで桃菜の幼なじみ。
「いとちゃん久しぶりだね。」
「ねぇ!!あ、ここ座る?」
そう言って、私を隣りに座らせてくれた。
「ありがとうっ」
私はそう言って、隣に座った。
「あ、優愛ちゃん何飲む?」
「みんな何飲んでるの?」
「えっとね、私がメロンソーダで、
潤と桃菜がオレンジジュース、早瀬くんがコーヒーで、
秋夜(しゅうや)がレモンティー!」
と丁寧に教えてくれた。