【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
*蓮side
「あ!おいっ!優愛っ!」
俺は俺の元を去って行った優愛を見つめながら叫んだ。
でも、優愛は俺を振り返る事なく
名尾の元に行ってしまった。
俺、避けられてんのかな………
なんだか、最近優愛の行動がぎこちなくて、
席替えをして隣になったけど、
窓の外を見てて、全く俺を見ない。
なんでだ……
「はよー。」
そう言いながら校門前に
立ち尽くしている俺に肩を組んできたのは
「おー潤。」
潤だった。
「なんだよー。優愛ちゃんの事見てたのか?」
ドキッ!!!
潤て、余計なことに気づくんだよな……