【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
「……んなわけねえよ。」
「なんだよ、その間。変なヤツ」
そう言って肩を組んだまま歩き始める潤。
「ちょっ、そのまま歩くんじゃねえよっ………」
俺はちょっとあわあわしながら潤の速さに合わせた。
そして、言い合いをしながら教室にたどり着いた。
「おい、潤…そろそろ離れろって……」
「あ、わりっ。忘れてた。」
そう言ってニヤッとする潤。
「忘れるわけねえだろ。」
俺はそう呟いて窓側から2列目の一番後ろの席に、
つまり、優愛の隣に座った。