【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~



まぁ、優愛は相変わらず俺の方を見向きもせず、
前に座る名尾と楽しそうに話していた。


だけど、優愛は笑わない。


4年前のコイツはうるさいほど笑顔だったのに。


何故、笑わなくなったのか、
4年の間にコイツに何があったんだろう。


なんて考えていると、
パチンッと、俺の頭をノートで叩いた奴が居た。


「潤、てめー。」


俺は少し微笑みながら怒る。


ふざけて遊んでいると、
後ろを通った優愛とぶつかった。


< 67 / 287 >

この作品をシェア

pagetop