【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
それから休憩が終わって、
午後の授業も終わり、次々に教室から人がいなくなっていく。
そんな時私は、机の上に6限目の教科を出したまま、
開いたまま突っ伏していた。
授業中も、右隣に座る蓮が気になって
集中できないし、心臓がもっと早く、うるさく鳴るし。
私、やっぱり………
「ゆーあ!帰ろっ!!」
と、元気良さげに私の前に座る桃菜が声をかけてきたから
私は顔をあげ、うんと頷いた。
桃菜は立ち上がろうとしていた私に付け足すように言った。
「今日さ、いとも一緒だからねー」
「あ、うん!」
いとちゃん、相沢くんと帰らないのかな?
いつも相沢くん迎えに来てるけど………
そんなことを思いながら、
桃菜に付いて、いとちゃんのクラスに向かった。