【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
俺は潤の隣を歩きながら思ったことがあった。
俺は優愛が好き。
優愛は俺を好きなのか??
本当に?
いやいや無い無い。
俺は頭を左右に振った。
「何してんの?蓮。」
と、俺に冷たい視線を向けてくるのは潤。
「いや、別に……」
「あ、優愛ちゃんだ!」
と、大声をあげる潤に反応して
キョロキョロ見渡してしまった。
「ふっ。嘘だよ……ははっ」
爆笑しだす潤に俺はグーで頭を軽く殴った。
「ってーっ!!!…てかさ、お前
優愛ちゃんに告白すりゃいいじゃん。
優愛ちゃんならさ、すぐ彼氏とか出来んじゃね?」
そう言いながら、教室に入った潤。