【完】雨音*涙音~すれ違う恋心~
*蓮side
俺は昼ごはんを食べ終え、
屋上に来ていた。
潤と一緒に。
「どうしたよ、蓮。」
とフェンスに手をかけ、
グランドを見下ろしていた俺に話しかけてきた潤。
「どうしたって何がだよ。」
「イライラしてんじゃねえか。」
イライラ?俺が?
なんで……?
「してねえよ。」
「してんだろ?」
「……」
俺は何も言えなくなってしまった。
「“ヤキモチ”妬いてんだろ?優愛ちゃんと池田に。」
俺が……?ヤキモチ?
「んなわけ……」
「バカだなほんとお前。」
“バーカ。”
あ。名尾にも言われたっけ?