私達の恋~切ない三角関係~


私は、隣で苦笑いしながら、
違う話題を振ろうと何かないかな、と考えていた。

てゆか、バカって悠くんの事を言ったのかなぁ…
でも、悠くんは、学年トップなくらい賢いしなぁ…
あ、てか今日悠くんと帰る約束したんだった!

私は悠くんからメールが届いてるかも、と思い、ケータイの画面を開いた。
受信BOXを開いてみたけどー…
メールはきてなかった。

「きてない…」

私はケータイの画面を何度も見返したけど、やっぱり、来てなかった。

「あーあ…」

…って、
なんで私、残念がってるのかな?
いつも、悠くんと帰ってて、
いないことなんかよくあったのに…
今日の私、おかしいのかも…

「ひかる?聞いてる?」
「へっ??」

声のする方をみると、
不機嫌そうな表情の真陽ちゃんがいた。

「ごめんね、ぼーっとしてた笑」

私はそう言って、
席を立ち、鞄を持った。

ガラガラーッ

「…え…」

私がびっくりした訳は、
勢いよく開けられたドアの先にー
悠くんがいたから。

< 25 / 63 >

この作品をシェア

pagetop