お嬢様!
私はお嬢様!
『世界のどこにいたとしても、必ずお前を見つけ出してやる!』

呻くような声で血だらけの男が私に手を伸ばす。

『お前はもう私のモノだ!ハッ…キャハハハ!!キャハハハハ!!!』

そんなけたたましい笑い声とともに、私の愛咲さくらとしての道が閉ざされた。




『さくら!お前は身を隠すんじゃ!!あやつは必ずお前を捕まえにくる!逃げろ!さくら!!』

『いい?さくら?今日からあなたは愛咲さくらではないわ。名前も戸籍も…すべて捨てなさい!…許してね、あなたを守るためなの…!』







『今日からあなた様は“美空 愛”様でございます。』




全てはあの日終わり…









そして始まった。
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