俺は君の笑顔を守りたい
俺は神に懇願した。
ただ一人を愛した瑠美のそばに帰りたいと。
叶わなかった。
誰が決めた運命だったのかと恨む相手もいない。
そんな事をしている暇もないほどに、瑠美はずっと俺の眠る墓石に来ては泣いているんだ。
話をたくさんしてくれる、それでも、俺がいたときよりも笑みが笑みでなく、瞳の奥には涙がいつもあった。
今、瑠美を支える奴はいないのか?
そんな心配をしながら、瑠美を思い、いっそ…
そんな事を一瞬よぎったりもした。
しかたないだろ?
瑠美は俺がいないとダメなんだ。
そう、決めつけていた…
俺は瑠美が会いに来てくれるのは嬉しいんだ。
だからといって、二年… 瑠美はもう、前に進まなくてはいけないんだ。
泣いて、泣いて、また泣いている琉美。
抱きしめたい俺は何も出来ないんだ…