貴方に出会えるその日まで…
感じたことのある体に抱かれた。
中谷先輩だぁ。
『私、紺野先輩じゃないです』
ばか。二回も間違えんな。
と、思ってると
『知ってる。』と中谷先輩の声。
え?と振り返ると
『昨日お前の顔が頭から離れなかった』
中谷先輩の真っ赤な顔。
紺野先輩は…?
掠れた声で聞く私に。
『ちゃんと別れた!』
っと、整った顔をクシャっとさせた。
この顔。この顔が見たかった。
私は中谷先輩にギュッと抱きついた。
それから、遊園地に行ったり
お互いの家に行ったり
両方の親と一緒に
ご飯を食べたり。
沢山の笑顔と思い出をもらった。
この楽しい日々が当たり前のように
続くと思ってたのに…