ミスティック
俺は隣りの席の屍の呼吸を確かめた。




ー!息がない!


まさか…


蓮村、お前…




蓮村「だから死んで無いっつーの!」


チェ


蓮村「だからチェッてなんだよチェッて!」


蓮村は鬼山に聞こえないぐらいの怒った声で俺に言った。



峰坂「分かった分かった、今日おごってやるから。」



蓮村「マジで!?」



蓮村は鬼山に聞こえるくらいの声で俺に言った。



鬼山「何がマジじゃ!」


ガガガガガガガガ


蓮村「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」



…ガトリングチョークが炸裂し、蓮村は再び机で死んだ。


峰坂「蓮村…。」


…俺はもう一回呼吸を計ろうとしたが、さすがにこのネタは多用出来ないと思い、取りあえず拝んだ。



…何気なしに窓のそとをふと見た。
冬なのに空は無駄なほど晴れ、むかつくほど青々としていた。
運動場は掛け声が響き渡っていて、鳥がチュンチュンと鳴きながら飛んでいた。
授業そっちのけでその外風景を見ていた。
まるで、暇なこの日常を表してるかのようだ。
それが普通なのだがむかつく。
この暇な日常は、誰もが送るはず道なのに、何故か俺は刺激が足りずにいた。
何故だかは分からない。
けど、体より心がそう思ってしまってるだろう。
このまま犯罪でも犯しそうな気分。
いわゆる鬱って奴かな。
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