ミスティック
峰坂「一ヶ月か…、まだそんだけしかたっていないのか?」


リカ「うん、そうだよ。でも友達もいっぱい出来たし、私は大丈夫だけどね。」

リカは明るく言った





峰坂「…お前はすげーよな、三日で学園のアイドルって言われてファン倶楽部まで出来るし、運動も出来るから女子からも人気あるし…」



リカ「もー、その話なし!」

峰坂「何で?」

リカ「何でも!」




リカは少しムスッとしながらも、笑顔で答えた。
その笑顔が天使のほほ笑みに見える。
俺達はその後、いろいろな話をしながら通学路を歩いた。
どうでもいい話だったが、とても楽かった。
俺の中の時間がゆっくりと流れてるみたいで…。






リカ「…待って。」




いきなりリカが言う。
気付けばリカの顔は笑ってはいなかった。
俺は不思議に思い、聞いた。




峰坂「…どうしたんだ?」

リカ「黙って!」


リカが血相を変えた。
それを見て俺はゾッとした。
その顔は殺気に満ち溢れていた。
一体何が起きたかは俺に分からなかったが、一大事と言う事だけは分かった。





リカ「…上!」


峰坂「上?」


そう言われ俺は上を見上げた。
すると太陽から、あの屋上で見た手裏剣が無数に飛んで来た。




峰坂「あ、危ない!」

俺はリカを助けようとした。


リカ「はぁ!!!」



ビューン!!!



峰坂「うわ!!?」







…けど、俺は逆にリカに飛ばされた。








…俺に触れること無く。
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