ミスティック
俺は尻餅をついたが、別に痛くは無かった。
痛み、それより驚きが先だった。
彼女には無数の手裏剣は当らず、手裏剣は回りに飛び散っていた。
見事に俺の方には飛ばないように…。
それに、彼女は竜巻を手から発生させていた。
多分それで手裏剣をガードし俺を触れる事無く突き飛ばしたのだろう。
一体何が起こったのか、俺は訳が分からなかったが…。
キザな男「…さすがですねぇ~。」
キザで金髪の男がどこからともなく出て来た。
リカはそいつを睨んだ。
リカ「あなたが、リータ協会の手先ですね…。」
キザな男は微笑をし、答えた。
キザな男「ふっふっふっ…よくご存じで。いかにも、私はリータ協会、戦争派の者です。」
金髪は一礼をした。
そしてまた無駄に微笑した。
キザな男「それよりあなたにも名乗って貰わないといけませんねぇ…。レジェンド8番大隊副長、風のミスティックの持ち主にして銃の使い手。近花リカ。…いや、リカ・フローリアさん。さっさとその少年を、渡しなさい。」
…リカ・フローリア?
なんだその名前。
しかもこいつ何?
俺を渡せ?
俺が何したって言うんだよ?
しかもミスティックって…。
…あ~!頭がこんがらがってくる!
…そんなこと考えてる中、リカはキザな男の向かって痛そうな風の刃を飛ばした。