ミスティック
部屋を出て再び廊下を走り出した。


蓮村のせいで、野獣とは余計に近くなった。

天井に頭をすらしながら進む野獣。

狭い廊下の幅を壊しながら進んでいく野獣の
姿に恐怖を覚えた。







…狭い?





…壊す?





そうか!

峰坂「蓮村!お前よりいい案が浮かんだ!」

蓮村「やめとけ!また失敗して死ぬのがオチだ!」

峰坂「失敗したのはテメーだろうが!取りあえずついて来い!」


俺は階段を降りずにそのまま廊下を走る。


蓮村「おい!そっち進んだら行き止まりじゃねえか!」

峰坂「いいから付いてこい!」



そのまま真っ直ぐ走る。



しかし野獣の手がもう届きそうだった。






蓮村「だめか…。」







峰坂「…いや、だめじゃないぞ。もう着いた。」




ヘルズ「ウガ!?ウグオー…!」



ガラガラガラガラガラガラ




ヘルズ「ゴゴガガガガガガガガ……。」







…的中した。


見事に廊下が崩れた。
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