例えば星が降る夜は。
一章
眩しい陽がその街を照らした。
アイリス王国の中の第一首都、《アカシア》
その街の町長の1人息子、ハジメ・アカシア。
もう14になるその少年は男とも女ともつかない顔立ちをしていた。
まあいわゆる中性的な顔立ち。
右往左往非対応になっている少し金色がかった栗色の柔い髪。
ネコメで目を閉じると長い睫が良く目立つ。
それは美しい絵の様で。
ただ少年には一つ大きな謎があった。
額にある三角と三角を組み合わせたような、六角の痣。
いや、痣というよりは紋章と言った方が近いのかも。
ただ少年はあまりその事を気にせず、
まあ親が気にして前髪で隠させているのだが。
「ふわあ、母さん、はよ・・・・・。」
「おはよう、ハジメ。」
そう笑うのはお世辞にも美しいとは言いがたい恰幅の良い女性。
「おはよう。」
そして、この街の町長、ユサ・アカシア。
香る紅茶と父の電話の声から、少年の一日は始まる。
1人め。
アイリス王国の中の第一首都、《アカシア》
その街の町長の1人息子、ハジメ・アカシア。
もう14になるその少年は男とも女ともつかない顔立ちをしていた。
まあいわゆる中性的な顔立ち。
右往左往非対応になっている少し金色がかった栗色の柔い髪。
ネコメで目を閉じると長い睫が良く目立つ。
それは美しい絵の様で。
ただ少年には一つ大きな謎があった。
額にある三角と三角を組み合わせたような、六角の痣。
いや、痣というよりは紋章と言った方が近いのかも。
ただ少年はあまりその事を気にせず、
まあ親が気にして前髪で隠させているのだが。
「ふわあ、母さん、はよ・・・・・。」
「おはよう、ハジメ。」
そう笑うのはお世辞にも美しいとは言いがたい恰幅の良い女性。
「おはよう。」
そして、この街の町長、ユサ・アカシア。
香る紅茶と父の電話の声から、少年の一日は始まる。
1人め。