例えば星が降る夜は。

一章

眩しい陽がその街を照らした。




アイリス王国の中の第一首都、《アカシア》

その街の町長の1人息子、ハジメ・アカシア。

もう14になるその少年は男とも女ともつかない顔立ちをしていた。

まあいわゆる中性的な顔立ち。

右往左往非対応になっている少し金色がかった栗色の柔い髪。

ネコメで目を閉じると長い睫が良く目立つ。

それは美しい絵の様で。

ただ少年には一つ大きな謎があった。

額にある三角と三角を組み合わせたような、六角の痣。

いや、痣というよりは紋章と言った方が近いのかも。

ただ少年はあまりその事を気にせず、

まあ親が気にして前髪で隠させているのだが。

「ふわあ、母さん、はよ・・・・・。」

「おはよう、ハジメ。」

そう笑うのはお世辞にも美しいとは言いがたい恰幅の良い女性。

「おはよう。」

そして、この街の町長、ユサ・アカシア。

香る紅茶と父の電話の声から、少年の一日は始まる。















1人め。

< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop