雨の日のふたり
「そもそも近付いてきたの向こうだし」
「え!!そうなの」
「うん。初めは向こう」
「へぇ~」
「最終的にはオレの方が夢中になって付き合うことになったけど初めは向こうだから
会社の同僚とかにもオレとのこと色々都合よく話しててさ、オレが大学生なんて言えなくなってたんだろうな・・・」
「そぉ・・・」
「ん。悪いことしたって思ってんだ」
「そんなのお互い様でしょ。ウソついたのはダメだけど元カノさんだって快の事いろいろ都合よくならお互い様。快がそんなふうに思うことないよ。
だいたいさ、プライドとか周りの目とか意味わかんないし!好きなら関係ないし、これから先が見えてくる大学生の快に先なんて言い出す大人イヤだ。そんな大人の未来背負わなくてよかったよ快!!」
「ひなた・・・」
「な、によ」
「ありがとな」
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