雨の日のふたり
快とベッドの中で抱き合うなんて不思議な気分だったけど

今までに感じたことがないくらいの安心感で包まれていた。


快が初めてだったわけじゃない。


でも快との初めてがその後の私の恋愛に大きく関わっていたんだって。






だから桜井さんともあまり長くは続かなかった。





何があっても変わらなかったのが私達の距離。


うまくいってなかったわけでもない。
と言うよりも、小さい頃から何ひとつ変わらないふたり・・・



いつも一緒にいて手をつなぎ、気が付けば唇を合わせ抱き合っていた。


それがわたし達だった。



・・・だった。

そう今となっては過去形だけど・・・





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