雨の日のふたり
「ん。私たちに報告したかったんだって。」


「・・・・はぁ?」



「ご両親にしかまだ話してないんだって」





「・・・・・・・・・・はぁぁ??」





「電話とか手紙とかあるのにね。笑」

「手紙ってオマエ・・・笑。」




「直接言いたかったみたいよ」


「それにしたって連絡くらいできるじゃん。話があるからって呼べば済む話だろ?彼女待たせてんだろ?」





「らしいじゃん。私はうれしかったよ。」

「・・・・・」

「必ずお店に来るからって言ってたんだって」




「へぇ・・・・」




その時、通りすがりに見える公園の前でちょこんって手を合わせる彼の後ろで慌てて私も手を合わせた。





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