雨の日のふたり
快の姿を追うと待っていた上司らしき人にまた頭を下げている。



そんな快の肩に手を置き笑顔を向けながら私を見たその人。




会釈をされて慌てて会釈を返す。


そんな私を見て片手を挙げて背を向けた快。






ヘンな気持ちのまま電車にゆられ帰った私。



結局、快からの連絡はその日のうちには入らなくて朝起きたらメールが入っていた。




【連絡できなくてゴメン。なんかあったのか?】って・・・

【べつに】って返事をした。



そしたら【そっか】って・・・



短いため息の後、昨日見た笑顔が浮かぶ。




上司なのかな?

大人な女の人・・・


それから快とは話す気にもならなくて連絡もとらなかった。





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