不変の想いを君に…
「分かった。これくらいのことはよく起こる。ちゃんと管理しろよ」
「あぁ…」
蓮華にもくもくと食べさせてもらっているとふと気づく。怪我をからかいに来たのだろうと思っていたがどうやら違ったらしい。こっちが本当の目的か
「早く出てけよ」
「ん?じゃから気にしなくていいぞ」
「俺が気になんだろ」
親子のやりとりを聞いて蓮華が真っ赤になっていてにやりと笑った天堂は手を伸ばし頭を撫でた…
「蓮華は可愛いのぅ」
「え?」
血迷ったか。十六夜が居るのにたぶらかすような真似をしている親父をギロリ、と首を引っ込めて笑いながら離れる
「いや~、娘のような感じじゃ……早く孫が欲しいのぅ」
「……え、えぇ!?」
「…」
ぶわっと真っ赤にして跳び跳ねた蓮華に天堂はあっはっは、と笑いながら出て行った
重い……
こんな空気にした人物は無責任にも出て行ったのだが
「あー…気にすんな」
「はい。ゆっくり休んでくださいね」
からっと笑った桜李は気にしてない様子で空気を軽くしようと気遣ってくれたみたいだが助かったのか残念だったのか複雑なまま部屋を出た