不変の想いを君に…



その一言は百鬼を驚かせるには十分だ



「総大将、本当なんですか!?」



十六夜に対する思いが桜李と同じように強い十夜が桜李に詰め寄る。十夜だけでは無い。蓮華、神楽、前鬼も同じ 



「あぁ、そいつらは三獄鬼というらしい。冥迷は倒したからあと二人……近い日に幹部会議がある。今回は親父、先代にも出てもらう。このことはお袋にはまだ言うなよ、詳しくはその時に」



帰るぞ、と声をかけた桜李に続いて帰還する百鬼



「桜李様、大丈夫ですか?」


「あぁ、怪我はしてねぇ」


「そうではなくて……あたしに出来ることがあれば言ってください」


「ありがとな」




桜李が心配だ。十六夜が狙われていると知れば無茶するだろう。焦る気持ちも生まれるはずだがそうなれば空回り


だから精神的に支えていかなければなるまい


それも幹部の務め、と心に刻んで……









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