不変の想いを君に…



「厳しいね…」


「十六夜と天堂見てるとつくづく思うな。"類は友を呼ぶ"だっけ?夫婦だから友じゃねぇけど」


「?…詳しく」



難しいことを言ったつもりは無いが分からなかった涼に内心舌打ちして白い煙を吐き出した



「大物には大物、小物には小物ってことだよ」


「ああっ」


納得したような涼に対して優希は複雑そうな顔をした。理解出来ないのか何か不味いことを言ったのか分からなかった



「…皆の前で、この話題で言うの変かもしれないけどさ……あたし男の子の中に一人女の子だから友達出来なくてさ…」



その先を察した獅蛇は口を開いた



「それだけお前の器がでかいってことじゃね?」


「………ん?」


「ま、持論だけどよ……世の中には嫌われる奴が二種類居ると思うんだよな」


「二種類?」


今度は全員がぽかんとした顔に苦笑いした獅蛇は話を続ける



「"生理的に嫌われる奴"と"常識外れで嫌われる奴"。前者は分かると思うが厄介なのは後者…常識外れなやつは大抵大物。まぁ、型破り=大物。優希が常識外れで嫌われてる、って訳じゃねぇと思うんだけど…さっきも言ったようにお前の器がでかいんだよ」


「そんなの分からないよ…」


「当たり前だろ?本人が分かったらもう自惚れだよ」



吹き出した獅蛇にさらに訳が分からないと困惑する鬼龍




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