不変の想いを君に…
「ただいま」
「おかえりなさいっ」
白と帰ると出迎えてくれたのは蓮華。蓮華は天堂の幹部から桜李の百鬼夜行の幹部へとなった
「おう。行くか………?」
蓮華に笑いかけるとぽっと頬を染め袖で顔を隠した。それを不思議そうに見ていると十六夜の膝枕にあやかり横になっても偉そうに腕を組んでいる父親の姿が…
「早く行け」
「わーってるよ…お袋、こいつ頼む」
抱いていた白を十六夜がそっと抱くとびくびくしていた。十六夜が少し微笑んで頭を撫でると安心したように眠りについた
「何じゃ、狐か」
「親が居ないから毎日遊びに来るんだ」
ふーん、と頭を撫でてやる天堂を横目に見ながら庭に集まっている百鬼たちを引き連れて百鬼夜行へ今日も向かう
「蓮華、ありがとな」
「え?あ、はい…でも、どうしてです?」
急に礼を言われた蓮華は意味が分からないという表情をしているがどきっとした。何かしただろうか
「いや、百鬼夜行もしてるのにお袋と一緒に家のこととかしてくれてるだろ?…ありがとな」
「いえ、…十六夜様のお手伝いは桜李様の百鬼夜行の前からしていましたし、何より十六夜様と話したり一緒に家事をするのは楽しいです……ありがとうございます」
「そうか、蓮華が居てくれて助かるぜ。お袋のこと頼むな…親父は邪魔しかしねぇと思うから」
「ふふ…はい」
桜李と話せて心がぽかぽかした蓮華はますますこのひとへの想いが膨らむのを感じた