不変の想いを君に…



「十六夜さん、おはよう」


「おはよう、いらっしゃい」



琉威たちが朝からやって来た。裏が騒がしい、もう稽古は始まっているみたいだ。琉威たちは十六夜が狙われるていると分かってから十六夜を気にしているが特に変化は無し



狙われるていることにも気づいていないようだ。なぜなら優しい十六夜は琉威たちに何かあるといけないからしばらくは来ないように言うからだ


広間はしーん、としており裏からの声が聞こえてくるだけ



「天堂さんもしてるの?」


「うん、急にどうしたのかな」



お茶を持って来てくれた十六夜には悪いが言えない。桜李に言うなって言われているし心配かけたくないから



「…でも、すごいよね」


「そうね……っ」


「どうしたの?」


「大丈夫、っすぐ終わるから」



急に米神を押さえた十六夜。またこの頭痛。一日一回で一瞬だった頭痛がここ最近は一日に何回も起こる、時間も長くなり耳鳴りも起こるようになった



「……それ、天堂さんに言ったの?」


「ううん、季節の変わり目だからたぶん風邪じゃないかな…」


「…そっか、温かくしないと駄目だよ」



にっこり笑った十六夜に琉威たちも何とか笑い返したが頭痛などの原因が分かっていた



「あっ」


声をあげて庭を見ている優希の視線を辿るとそこに居たのは



「あら、白ちゃんと影狼」



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