不変の想いを君に…



日の光に照らされて二匹は縁側に座っていたが十六夜が声をかけるとやって来て近くに座った。影狼は立ち上がり琉威たち一人一人の匂いを嗅いで顔を舐めて戻って来た


「影狼、覚えてるんだね。琉威たちが助けてくれたこと」


嬉しそうに吠えてから腹を出して寝転ぶため撫でてやるとうっとしている



「ねぇ十六夜さん、桜李まだかな?」


「もう少しだね……あ、お疲れさまです」



帰って来た天堂は上半身を脱いで帯から下へと落としている。激しい稽古で疲れたのか息もあがっていて汗で身体が光っている。大きな息子がいるとは思えない程身体が引き締まっていて色気垂れ流し


これには優希だけではなく琉威も晴樹も涼も雷斗も目を背けた



「おう、いらっしゃい」



目を背けながらお邪魔してます、と答えると不思議な顔をして風呂へと向かった天堂を見送る



「ただいま」


「おかえりなさい」



続いて桜李も同じような格好で帰って来て同じように消えた




「十六夜さん、……すごいね」


「?」


「…何でもない」


分かっていないのは十六夜だけ


……慣れって怖い













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