不変の想いを君に…



あれから皆帰って来て大広間で談笑して過ごしていると突然の来客があった


「誰かな?」


腰をあげた十六夜が玄関まで迎えに行く。そこに居たのは…







「「お久しぶりです、十六夜様」」



天堂が総大将をやめたと同時に故郷に帰って行った翔炎と十史郎だった…



「…お久しぶりです。お二人の方こそ元気でしたか?」



あれから何年か経つが全然変わっていない懐かしい顔ぶれに安心したように微笑んでしまう。二人も全然変わっていない十六夜に笑って顔を見合わせる。いろいろ話したいが先ずは上がってもらおう



「…とりあえず上がってください。皆居ますよ」




十六夜に続いて大広間に姿を見せた二人。一瞬の静寂の後大歓声



「翔炎、十史郎!久しぶりだ~!」



抱き着こうとした十夜をひらりとかわすと天堂と桜李に頭を下げて挨拶…唸っている十夜は放置して



「「お久しぶりです総大将、二代目」」


「おう、元気じゃったか?」


「「はい」」


「疲れたじゃろ、今日はゆっくり休め」



もう一度頭を下げて大太刀を下ろして寛ぐ。琉威たちに気づいた翔炎と十史郎がやって来た


「琉威たちも久しぶりだな」


「うんっ。遊びに来たの?」



そう聞くと苦笑いして顔を見合わせた二人は小さく首を振って肩を竦めた










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