不変の想いを君に…
「…十六夜様」
ぼそっと呟いた翔炎に頷いた十史郎を見て分かった。天堂が呼んだのだと…天堂を見ると十六夜の膝にごろにゃん状態
「…相変わらず十六夜様第一だよな」
「明日からの稽古に参加すんだ」
天堂を見ながら呆れたように笑う二人の表情はやはり尊敬の眼差しがあった
初代という勝手が分からない状態で土台をしっかり築き上げた男
その苦労は並々ならぬものだったはず…
二代目になったがやはり自分たちの総大将はあのひとしかいないと再認識する
……ごろにゃん状態だが
「翔炎、十史郎。久しぶりに遊ぼうぜ!」
「いいな!二人共遊ぼうぜ!」
「「遊ぶって……何すんだよ」」
馴染みの百鬼が二人を誘い、呆れたような面倒くさそうな表情で引き摺られて行くがやはりどこか嬉しそうだった
夜、琉威たちが帰り桜李は百鬼夜行に向かった本家には天堂、十六夜、翔炎、十史郎、休みの百鬼だけだった。積もる話もあるだろうと十六夜は三人だけにしてくれた
「今のところはどうですか?」
「何も起きてねぇ」
「いつ仕掛けてくるか分かりませんね」
「三獄鬼の一人の冥迷を倒したのは一月前。そろそろじゃと思うがな」
「そうですね…俺たちも明日から加わります。何かあれば言ってください」
「おう、すまねぇな」
…その頃十六夜は自室の布団で頭痛と耳鳴りに苦しんでいた