不変の想いを君に…
鈴姫。冥迷ほどでは無さそうだが強いだろう
次、いつ現れるか。十六夜が回復していれば動きやすいのだが
そんなことを考えながら二人きりにさせてやろうと部屋を出る
「十六夜…」
「ん?」
手が冷たくて感覚が無かったのだが天堂がぎゅっと握ってくれていて指先が動くようになった
「すまねぇ。最初から言えば良かったな」
「もういいですよ。お互い様………翔炎と十史郎が来たのも?」
「あぁ…まさかあの時十六夜が居なくなるなんて思わなかった」
「ごめんなさい」
何も言ってくれなかったから余計に不安になったが責めることは出来ない
自分だって頭痛のことは言わなかったし、翔炎や十史郎を呼んでまで守ろうとしてくれていた
「ありがとうございます…」
微笑む十六夜に口づけて頭を撫でると気持ち良さそうに目を閉じる