不変の想いを君に…




「総大将、十六夜様は?」


十六夜を起こさないようにそっと自室を出ると翔炎と十史郎が立っていてその表情は心配そうで、悔しそうだった



「おぉ、目ぇ覚ましたぜ」


「申し訳ありません。これじゃあ、何のために来たのか…」 



自分を責める二人の頭に手を置いて心配させないように笑った



「十六夜は無事で目を覚ました…それでいいじゃねぇか」



一に十六夜、二に十六夜の天堂。十六夜が傷つけられることを何よりも嫌う


自分たちが警護を怠ったせいであんな目にあった十六夜



だが天堂は自分たちを責めることは無い。そのことが逆に辛い



「責めることはねぇぞ?…十六夜は無事じゃ、むしろお前らの仕事は三獄鬼を倒すことじゃ」



自責の念を抱いていたが先読みされた。何も言わなくても察してくれることに感謝する



「親父、ちょっと――」









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