不変の想いを君に…



「総大将、あれが鈴姫か!」


「あぁ、確かじゃねぇがあの鈴。あいつが最近お袋を苦しめてる奴だ」



鈴の音が止んで距離をとりながら戦闘体勢を整える



「その通り…わたしの鈴が鳴る度にお前たちと共に十六夜も苦しむ。すなわち、わたしを早く倒さないとどうなるか…」


「てめぇら、何の目的があってお袋を狙う」


「ふふふ…"あの方"が三獄鬼を地獄から蘇らせてくれた。恩返しのつもりだが、冥迷は容易くやられてしまったな」



あの方



敵は三獄鬼だけでは無いのか…なら、あとの一人と含めて二人なのか



もしあの方とやらが直接仕掛けてくるのなら十六夜を狙うはず。つまり十六夜の傍に早く戻らなければ



こうしてはいられない…



刀を抜いた瞬間、配下の妖怪が襲いかかって来る。前と同様に雑魚は任せて鈴姫と対峙する。だがまた強烈な鈴の音が桜李だけでは無く、離れている十六夜を襲っている




早く倒さねぇとお袋がまた弱っちまう…



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