不変の想いを君に…



攻防は一進一退


睨み合いが続いた状態で静寂を破ったのは鈴姫


「ふふふ、十六夜が苦しんでるな」


「っ」


「痛い、と頭を抱えて涙を流している」



鈴姫の鈴が震えて衝撃波となり桜李を襲う。自分がこうなっているということは十六夜も今…



十六夜の苦しむ姿が脳裏に浮かぶ。早く倒さなければ…




「ふむ、羽刃が現れて天堂と戦っておる…十六夜が死ぬのも時間の問題だ」



…何のために今まで皆と稽古してきたのか。今こそ成果を出す時



ここで倒さなければ十六夜は助からない


これ以上、母親に手出しはさせない!




何だ…今までと雰囲気が違う


危ない、そう感じたが遅かった




刀を顔の前で構え衝撃波を弾き飛ばし鈴姫との距離を詰めて手に持っている神楽鈴を壊す



「なっ、」



そのまま力の限り刀を振り下ろし斬撃を目の前で放つ











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