不変の想いを君に…
「ぐっ…くそっ、だがもう遅い…急がないと…」
斬撃に身体を壊され高笑いしたまま死んでいった。百鬼たちの相手をしていた雑魚妖怪も消えている
「蓮華っ」
倒れそうな蓮華を引き寄せると朦朧としていた意識が覚醒してボンっと真っ赤になってしまった
「これからすぐにお袋の所に向かう。怪我してる奴には悪ぃがな、ゆっくり来てくれ……行くぞ」
蓮華を抱き上げ先頭を急ぐ桜李
「おお、桜李様っ、下ろしてください!桜李様もお怪我をっ」
「これくらい大丈夫だ」
稽古の成果がありあまり怪我をしなかった。確かに怪我をしていては足手まといになってしまうと桜李の腕の中で大人しくすることにした
「蓮華、嬉しそうだね」
「おぉ、良かったな」
「何がだよ?」
「「餓鬼にゃ分からねぇ」」
「んだとお!」
緊迫している中、十夜の場違いな声が響き渡った